« 詩:いっしょに暮らしたい | トップページ | 詩:君の夢をかなえるために »

2009.03.17

子供を育てるのはどうしてこんなに大変なのでしょう?

前の稿で「過去を思い出して悲しみで心を痛める必要はない」と書きました。
次に「過去を思い出して怒りで心を痛める必要はない」ということを書きたいと思っています。
けれども、その前に私たちが今生きている時代について書きたいと思います。
今の時代を子育ての角度から考えてみたいのです。
子供を育てるのは大変です。
僕も前妻との間に子供が二人いました。
育児に参加したこともあるので、この大変さについては良く分かります。
僕は休日にミルクを作ったのですが、本当に大変でした。
「ちょっとやってられないよぉ~。」と思うほど大変でした。
今はとても便利で楽な時代になっています。

しばらく前に、テレビで昔の家電で生活する実験をやっていました。
まだ売り出し中の、19歳ぐらいの女性のアイドルが、昔の家電で生活していました。
まず、10年前の家電で1週間生活して、次の週は20年前の家電で生活していました。
20年前は携帯電話がまだなかったので、携帯電話を取り上げられていました。
そのアイドルは携帯を取り上げられることに、とても抵抗していました。
彼女にとっては携帯のない生活なんて考えられず、一日中電話をしたりメールを打っていたので、とても不安になると思ったのです。
結局彼女は携帯を取り上げられました。
やはり彼女は不安になり、その不安さは薬の切れた薬物中毒者のようでした。
携帯の代わりに固定電話が設置され、その横に番組のスタッフが携帯の電話帳を手書きで写した50音別の電話番号帳が置かれました。
ところが、彼女は電話番号帳というものを見たことがなかったので、それが何か分からず、友達などの電話番号が分からなくなってしまったのです。
彼女は前の週に、アイドルの後輩二人と横浜の水族館に行く約束をしていました。
携帯があるからと思い、「2時に横浜駅で待ち合せよう。」と約束していました。
当日の2時に彼女が横浜駅で待っていると、いつも通り後輩たちは少し遅れて来ます。
後輩が2時ちょうどに今どこにいるかを携帯で知らせようとしますが、当然彼女とは連絡がつきません。
しばらくすると後輩も横浜駅につきますが、駅の別の場所にいるので彼女と会えません。
彼女は後輩たちを探し回りますが、1時間以上見つかりません。
携帯が故障した時のために、「どうして横浜駅のどこで待ち合せるか決めなかったのか?」と彼女は後悔します。
「後輩は私がドジで携帯を壊してしまったと思っているんじゃないかなぁ?」
「私が事故で大けがをしていると思っているんじゃないかなぁ?心配かけてるよなぁ」
「どうして私は携帯の電話帳を紙にメモっとかなかったんだろう?」
「どうして20年前は携帯がないことぐらい気がつかなかったんだろう?」
彼女は自分をせめ続け、泣きながら後輩を探し続けます。
結局彼女は4時半まで後輩と会えませんでした。
実験は進み、とうとう70年前の家電で生活をすることになりました。
70年前には洗濯機はありません。
彼女は洗濯板で洗濯をすることになりました。
洗うことから脱水まで、全部人力でやらなければならないのです。
あまりの重労働に彼女はヒステリーを起してしまいます。
とうとう彼女はキレてしまい、洗濯をしなくなりました。
同じ服を着続け、買い物をするのも部屋着のままで出かけます。
また、70年前は電気式の冷蔵庫がありません。
木製の冷蔵庫の中で食べ物が腐っていくのを見た彼女は、冷蔵庫の中に氷を入れて冷やそうと考えます。
スタッフからのアドバイスで彼女は、渋谷にある氷屋さんに行きます。
氷屋さんには、とても優しそうなおばあさんがいました。
そこで彼女は、家にあるのとそっくりな木製の冷蔵庫を見つけます。
そのことを言うと、おばあさんは「あなたはどうしてそんな冷蔵庫を使っているの?」とたずねてくれました。
彼女が事情を話すと、おばあさんは店の奥の部屋に彼女をまねいてくれて、
お茶をすすめながら、「それは大変だねぇ、それは大変だねぇ。」と話を聞いてくれました。
おばあさんは、70年前はもう戦争が始まっていたこと、
食べ物も電気もなかったこと、
夜に月が出ると「ありがたいなぁ」とみんなでお月さまに感謝したことを話します。
彼女は今までの便利さ、楽ちんさを当たり前だと思っていたことを反省して泣いていました。

本当に今の時代は便利で楽な時代なのですね。
ところが、この便利で楽な時代の中で、4千年前に人力でピラミッドを作っていた時代から変わらずに大変なことがあります。
それは乳幼児の育児です。
4千年前から進歩したことと言えば、紙おむつが発明されたことぐらいです。
たった70年前に逆もどりしただけで、ヒステリーを起してしまうのですから、
4千年前と変わらなければ、育児が大変だと感じるのは当たり前でしょう。
親が多少ヒステリーを起こすのも仕方がないことなのでしょう。
ただ自分は便利な世の中に慣れすぎていて、忍耐力が落ちていること、
子供を育てるのは元々大変なことを忘れると、強烈なヒステリーを起こしてしまうでしょう。
それが子供のトラウマ(精神的外傷)になってしまうかも知れません。
それが原因でさまざまな心の病気、例えば機能不全家族(育児ができない、団らんが持てない家族)が生まれてしまう可能性もあるのではないでしょうか。
機能不全家族については、またしばらく後で書きたいと思います。

|

« 詩:いっしょに暮らしたい | トップページ | 詩:君の夢をかなえるために »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/85390/44373667

この記事へのトラックバック一覧です: 子供を育てるのはどうしてこんなに大変なのでしょう?:

« 詩:いっしょに暮らしたい | トップページ | 詩:君の夢をかなえるために »