ただ気持ちが落ち込んでいる人と、うつ病の人とでは対応法が全く違う
気持ちが落ち込んでいる人と、うつ病の人の心の状態は全く違います。
ひどく気持ちが落ち込んでいる人は、
医学的には「神経症のうつ様状態にある」と言います。
あくまで「状態」であって病気ではありません。
それに対してうつ病は、他の病気とは全く対応法を変えなければならない、特別な病気なのです。
ひどく落ち込んでいる人は、疲れて調子をくずして、
野球のセンター(外野手)に、守備位置を変えられてしまったピッチャーにたとえられます。
この時チームメイトが、
「君は肩も強いんだし、足も速いんだから、センターとしてかんばれよ!がんばれ、いっしょにがんばろうよ」
と励ませば、本人もその気になり、やる気がわいてきます。
そうしたら、またピッチャーとして活躍することもできます。
また、自分をセンターにした人に
「俺が悪かった。君からピッチャーのプライドをうばってしまって済まなかった。
悪いのは君を使いすぎた俺だ。調子が良くなったら、いつでもピッチャーに戻ってくれ、
君のようなピッチャーがどうしても必要なんだ」
とあやまってもらえれば、気分が良くなり、やる気がわいて、またピッチャーができるようになります。
また、自分の妻に
「あなた野球ばっかりやっているから気分が落ち込むのよ。
気分転換に私とバレーボールしましょうよ」
と言われて、バレーをやっていると気分が変わって、元気になり、またピッチャーに戻れます。
しかし、うつ病の人に「がんばれと励ますこと」「責任者にあやまらせること」「気分転換をすすめること」は絶対にやってはいけないことなのです。
うつ病の人はピッチャーの例で言うと、ただ落ち込んでいて調子が悪いのではなく、
骨折をしてしまっている状態なのです。
それを本人も周りの人も気づいていないのです。
骨折をしているのに励まされても、どうしようもありません。
周りの期待にこたえられない事に悩み、死にたくなります。
わざわざ偉い人に来てもらって、あやまられても働けません。
その事を苦にして死にたくなります。
バレーなんて骨折していて、できるはずがありません。
骨折をしている人に、旅行や映画や買い物に行って治したら?と言う人はいないでしょう。
そもそも、そういう事はできないのです。
無理にすすめられたら、死にたくなります。
では、うつ病の人にどう対応したら良いか?を、
次回から書いて行きたいと思います。
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